maaq

260601

 大人になってから時間の感覚がどんどん短くなっていくのを感じる。学生の頃はたった90分の講義が長くて長くてしょうがなかったのに、今ではその貴重な90分を平気でぼんやりと溶かしてしまうし「一週間」「一ヶ月」「一年」は断続的な時間の区切りでしかなくなって、慌ただしい生活に飲まれていくばかりだ。

 歳を重ねた分、人生の中の割合で見て相対的に時間を短く感じるようになるのだと言うけれど、それにしても一瞬一瞬の感受性までもが格段に乏しくなってはいないだろうか。五感で得られる情報さえも、人生で得た知識や経験から相対的に価値を判断してしまっているのだろうか。歳を重ねることを悲しいとは思わないけれども、なりたくなかった方の大人になってしまうまでの猶予の時間が、もうあといくばくも残されていないような心地になる。実際にはそこに明確な境界線があるわけではなく、今までどおり、これからも変わらず、どうにかこうにか均衡を保っていくしかないのだけれど。5月との境を曖昧にしたまま、6月が始まった。