260713
また日記を書いている途中で寝てしまったので、まずは日曜日のことを。桂米團治独演会。六月、動楽亭での『質屋芝居』ですっかり心を掴まれてしまってそのままの勢いでチケットを取り、とても楽しみにしていた。『動物園(桂米舞)』『稽古屋』『虫売り(桂米之助)』『どうらんの幸助』をたっぷり楽しんだあとのトリネタ『景清』では鳴りやまない着信音に気を削がれそうになる場面もあったが、なんとか間を持たせる米團治師匠の機転もあって糸は途切れることなく、迫力ある口演につい涙までほろり。加えて、前方の席に白杖を持った紳士がお座りになっていたのだが『景清』は目が不自由になった彫師の噺ということで、それも相まってことに印象深い一席となった*(勝手に意識をしてしまって無礼千万、とは思いつつ。独演会は何がかかるか事前に周知されているので、おそらくはご承知の上でお越しになったのだろう。)
月曜日。ずっと気の重かったミーティングがなんだかすんなりとよい雰囲気で終わり、ひと安心。それから新入社員の素敵ちゃんがとてもいきいきと仕事をしていて、心が洗われるようだった。これからも楽しく働いてもらえるといいな。その場所を維持するために我々の世代が頑張らなくてはならない。
*噺の中には、わずかではあるが「めくら」といった差別表現も登場する(古典芸能ではそうした表現を一部あえて残すこともある。) それから、噺そのものは「馬鹿にする」ものではないにせよ、客がある以上どこで笑いが起きるのかも知れず、意図せずマジョリティがマイノリティを排除する構図になりはしないかとどうしても気が気でなかった。趣味を楽しんでいるご本人にとってはよい迷惑だろうとは思うのだが、書き留めておくことは許されたい。